---
ボイストップ > 学生インタビュー > 国立大学 法学部 鉄鋼メーカー内定

国立大学 法学部 鉄鋼メーカー内定

インタビュアー: やまもと

情熱の赤い鉄鋼

マラソンサークルに1年から所属し、今でもたまに参加しているとか。

志望業界はどこだったの?

真剣に考えてたのは鉄鋼業界だけだったね。

なんで鉄鋼?

3年の秋に製鉄所の見学会があったのね。そこで大きな高炉とか、真っ赤に燃える鉄とかを見て、「この赤い鉄は、これは俺の情熱と同じ色をしている」とか思ったんだよ(笑)。そこでロマンを感じて気に入って、あとは感情に従って決めたって感じかな。
他の業界も見たけど、例えば金融とかは、俺はロマンを感じなかったし、働いていく実感を感じなかったなー。あとは金融って周りの友達にも就職する人が多いから、そこに俺も就職しちゃうと自分の色が出せないなー、って思ってやめた。
商社とかも人気だけど、専門分化が進みすぎてて、あまり興味のないものに何十年も取り組むことになったら嫌だな、と思った。

なるほど。鉄鋼業界って、日本国内ではあまり伸びていく産業じゃないと思うんだけれど、
そのあたりは不安にはならない?

確かにそうなんだけれど、日本国内の市場が縮小していくのは特に鉄鋼業界に限った話ではないし、目を向けるべきは、「どれだけ海外市場に目を向けているか」だと思うのね。鉄鋼業界は、割とそういう意識が強くて、輸出を増やしたり、合併したりして頑張ってるんだよね。

そうなると、やっぱり将来的に海外で働きたいって考えてるの?

そうだね。やっぱり途上国が中心になるとは思うけれど。

転機

旅行も趣味の一つ。これはポルトガルに行った時の写真。

人生の中で、考え方が変わるターニングポイントとかあった?

んー・・・高校入ってすぐに、なんとなく「このままじゃダメだな」って思ったんだよね。地元が田舎だったから、周りに高い目標を持った友達もいないし、閉塞感を感じてて。だからとりあえず東京に出よう、と思って東京の大学を受験するって宣言したんだよね。周りからは受かるわけないって言われてたけど、実際受かったし。だからその宣言した時がターニングポイントかな。

俺も地方出身だから分かるけど、田舎だと東京に出て行こうって考える方が少数派だもんね。大抵は地元で就職するし。

そうそう。地元の市役所にどれだけ多くの友達が就職してるか。しかも結構優秀だった奴がね。別に市役所を否定してるわけではないけれど、もっと色んな事チャレンジ出来る奴でも外に出て行こうっていう発想を持たないんだよね。東京に出てきて思ったのは、みんな視野が広いし、なんだかんだで競争の中で鍛えられてるのね。

なるほどねー。

あ、あともう1つ転機だったのは、司法試験を受けないって決めた時かな。大学2年生から1年半くらい勉強してて、結構成績も良かったんだよね。でも、ダブルスクールして何百時間も授業を受けて、ってやっていくうちに何か違和感を感じて。周りに相談しても真剣に聞いてくれないし。
司法試験の勉強自体は面白かったんだけど、司法試験に受かって27歳まで勉強して弁護士になったとして、何百万も借金して、働きながら少しずつ返していくのね。そういう感じで何かに追われながら必死に走っていて、どこまでも狭い「エリート」たちの中で競争していくのは嫌だな、って思ったんだよね。
自分がどういうキャリアプランを歩むにしても、そういう洗練されたエリート側には立ちたくないな、って思ってる。自分がそういう、「周りと違う道を行こう」って決めた、3年の7月がターニングポイントかな。あまのじゃくだからさ(笑)

やっぱ他人と同じことをしない、別の道を選んでいくって大事だと俺も思うけどね。他人と同じことするって、どこまでやっても自分にいくらでも代わりがいるってことだからね。

「逃げない」と思われることが大事

司法試験受験をやめたあとも、勉強はしっかりこなしているようです

自分が内定もらえた理由って何だと思う?

んー、素直だったことじゃないかな。それは他の会社で落とされた理由にもなるんだけど。内定先の人事の人が言ってたのは、「最近の学生は面接でも上手く答えようとしすぎてる」ってことかな。俺は意見を求められればガンガン強気で答えたし、そういうほうが人間味があるじゃん。

なるほどね。

そう。でもう1つは、企業側から見て「こいつは、鉄鋼業界から逃げないな」って思われたのも大事だったと思う。企業から見れば、有能な人材よりも、内定出した後に辞退しない、「逃げない」人材の方が欲しいんだと思う。実際内定辞退って人事担当の人にとってマイナス評価になるから。
友達から聞いた話では、内定辞退したら人事担当の人は上司にめちゃくちゃ怒られてたんだって。それを考えると、志望動機とかぶっちゃけどうでもよくて、最低限の能力を持っていれば、あとはどれだけ「自分が逃げないか」をアピールできるかが重要だと思うね。

ふむふむ。

あと、国内大企業だけで言うなら、面接で完璧な受け答えをすると、「我が強い」って思われる可能性もある。むしろ少ししどろもどろで、一生懸命に答えようとする姿勢が評価される傾向がある気がする。企業の人にしても、就活生を「部下にしたときに働きやすいかどうか」で判断する部分も大きいんじゃないかな。それと、「他どの企業受けてるの?」って聞かれた時に素直に答えると落ちるね(笑)

最後のは体験談やね(笑)今日は忙しいところありがと!お礼にメシくらいはおごるよ。

<まとめ>
弁護士になる道よりも、ロマンを追い求めた彼。当時進んでいた道が間違っている、自分に合っていないと気付いた時、とっさに方向転換できたのが彼の成功の鍵となったのかもしれません。