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国立大学 経済学部 Sier内定

インタビュアー: やまもと

絞るのが怖かった

テニスサークルに1年から所属している彼。
かなりの実力派だとか

志望業界とかはどうやって決めたの?

日系の金融機関、あとはIT系、特にSIerかな。一番行きたかったのは金融で、メガバンクと損保。生保と証券はあまり興味なかったね。

なんで生保と証券は興味なかったの?

生保は運用ばっかで革新性に欠けるっていうのと、グローバルに出ていくチャンスが少ないと思ったから。証券は単純に激務らしいって聞いたからだね。金融とSIerに共通してる魅力っていうと、色んな業界に関われることだよね。業界横断的っていうのかな。金融もITもどこの企業に行っても必要なインフラだから。その企業の経営に対して様々なアプローチが出来るっていうのが魅力だったね。

んー、じゃあ専門的な職業よりも、そういう幅広く関われる職業の方が良かったんや。

そうだねー。何か、悪い言い方になっちゃうけど、自分自身で1つのことに決めるのが怖かったってのもあるし、転職とか考えると幅広い業界見れた方がいいかなって。

きっかけは自己分析と、父親の言葉

経済学部に所属しているが、単位が足りなくて卒業ギリギリだとか!?

就活の流れとしてはどんな感じ?

まずねー、エントリーシート出したのは20くらいなんだけど、その前のプレエントリーは120社くらい出したねー。2ちゃんねるの就職偏差値ランキングで上位から出していった。初めはどこ出していいかわかんないしねー。ある程度幅広く出してたけど、やっぱ軸は金融とITだったね。金融は全滅だったけど。

それは後半、就活がうまくいってなかった時期でも2つに絞ってたの?

基本的にはそうだね。

んー、やっぱその時期辛かったと思うねんけど、その軸が揺らいだりはしなかったの?

まあ、別に企業なんて探せばいっぱいあるしね。特にSIerは。金融はあんまりないけど。

その就活うまくいってなかった時期って、今振り返ると何が悪かったと思う?

完全に自己PRが悪かったね。

へー。

志望動機はさっき言ったようなことを言ってて、金融とかでは分かりやすくて良いねって誉められてたんだけど、学生生活で特に何も頑張ってなかったから、何をPRしていいのか分からなかったんだよね。自己分析とかもしてたんだけど、そこから自分をアピールできる「強み」をうまく見つけられなくて、面接も上手くいかなくて、4月・5月は全部落ちてたかなー。

それはどうやって改善していったの?

まず、自分が学生生活でやってきたことを全部書き出して、そこからちょっとでも言えそうな強みは全部ピックアップして、その強みと共通するエピソードをいくつかピックアップして、それを自分の強みだと考えることにした。結構就活用に割り切った考え方はしたよね。

なるほど。最終的に、内定取ったころの流れはどんな感じだった?

内定もらったところは、リクナビで見つけた企業で、正直全然知らなかったんだけど(笑)

何でその会社が内定くれたと思う?

面接はすごく上手くいったんだよ。ただその前に考えが変わるきっかけがあって。俺の父親も会社で人事担当してて、言われたのが「お前、面接は『うん』と言わせた者勝ちだぞ」って。そこで吹っ切れた気がするね。面接でも多少脚色してでも強気に行った方がいいな、って思えるようになった。そのあと1社目で内定出たんだよね。

へぇー!

あとは、大学のキャリアサポートの人に教えてもらったんだけど、例えば面接で「君うちに入って何かしたい仕事ある?」って質問されたときに、「具体的には決まってないんですけど、こういう仕事に興味があります」って答えるよりは、「こういうことがしたいです。ただ、まだ固まってはいないので、面白そうなことが他にもあればどんどんチャレンジしたいです」って言った方が評価が高いんだって。初めに断定から入った方が印象が良くなるらしい。
人事から見れば、俺がその企業に入ったとして、俺に何か仕事を任せた時に「今忙しいんですけど、やります」みたいにネガティブな言い方で入ってくるより、まず「やります」って言う奴を欲しいみたいだね。

お金の大切さが分かった

この夏には、カナダのバンクーバーに語学留学に行ったそうです。

じゃあ最後に、就活を通じて何か成長とか、自分の中で変化したこととかある?考え方とか。

うーん、お金を稼ぐ大切さ、みたいなのは分かったかな。今まで田舎の親から当たり前のようにお金もらってたけど、やっぱお金稼ぐのって大変なんだなー、っていうのに気付いたね。親との関係もちょっと良くなった気がするし(笑)。
おばあちゃんとかも、とりあえず会うとお金くれるし。俺はそれもうれしいんだけど、何かお金で釣られてるのかなー、みたいな感覚はあった。ただ今では、おばあちゃんは今俺のために何かできるわけでもないから、せめてお金だけでもくれているのかなー、って思って、お金の大切さも分かったし、感謝の気持ちも湧いたよね。

へー。

あとは海外志向になったかな。本当にどこの企業の説明会に行っても海外進出してることをアピールしてるし、英語の必要性も実感したよね。この夏はカナダに1カ月くらいインターン行こうと思ってる。あとは大学中に目いっぱい遊んどかなきゃな、ってことかな?(笑)

それは大事やね(笑)! 今日はありがとう、また飲みに行きましょう。

ていうか今からいこうよ。

<まとめ>
良い大学に行ったからといって、就活が楽勝だとは言えない、ということが彼にインタビューしてみて良くわかりました。結局、自分の「軸」や信念、夢や目標といった、友達に「青臭い」と言われそうなものをいかに大事にしていけるか、ということが大事なのかもしれません。